会長あいさつ



第42号
「教員悲鳴 忙しすぎる」・・・
会 長  竹 原  裕
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会長 竹原裕 写真 今年は4年に一度のオリンピック・イヤー。前回のロンドン五輪では、当時愛教大の陸上部に在籍する大学院生の中野弘幸さんが、陸上男子1600mリレーの日本代表として活躍されたのは、まだ記憶に新しいところです。そして今年のリオ五輪にも、愛教大の卒業生である兼松由香さんが、リオ五輪から正式種目になった女子7人制ラグビーの日本代表に選ばれ、日本のラグビーファンと愛教大の学生や同窓生の希望と夢を背負って世界の舞台に立たれました。5歳でラグビーと出逢い、苛烈なラグビー人生を歩んでこられた兼松さんは、現在9歳の愛娘をもつママさん選手。母としてひたむきに生きる強さが、チームメイトを精神的に支えるパワーになっているようです。
 開会式直後から始まった予選で日本チームは苦戦を強いられましたが、ケニア戦で決めたトライと勝利は、愛するお嬢さんと日本のファンへの最高のプレゼントでした。生涯の誇りとして、今後の人生の糧になるよう心に刻んほしいと願っています。
 このところ、学校での教師の異常な多忙さや苦悩の実態が、マスコミ等で度々報じられる場面が目につきます。かねて文科省が指針として部活「休養日」の設定推進などの対策に乗り出したのも、現場の声や悩みを反映していることを物語っています。また、経済協力開発機構(OECD)の3年前の調査によると、日本の中学校教師の勤務時間は、世界でも際立って長いという結果が出ています。また文科省の調査でも小中の教員の残業時間は月平均42時間と多く、双方ともいまだに改善の様子が見られない学校現場の実態を考えると、一日も早い適正化が望まれるところです。
 さて、巻頭の標題に使用した「教員悲鳴、忙しすぎる」というセンセーショナルなタイトルは、国立の教育系4大学(愛教大が中心)が共同で全国の公立小中高の教員9,700名余を対象に実施した調査結果が、本年5月某全国紙に掲載された記事の見出しをそのまま拝借したものです。それによると「授業の準備をする時間が足りない」と回答したのは小95%、中84%、高78%(小数点以下四捨五入)でした。また「部活動・クラブ活動が負担」は、小35%、中70%、高60%で、中高では高率を示しています。また「仕事に追われて生活のゆとりがない」は、小77%、中75%、高68%と多忙な実態が生活を圧迫している状況を示しています。しかし一方で、教員の仕事について「楽しい」と回答したのは、小86%、中82%、高81%と高率になっており、多忙さに悩みながらも仕事にやり甲斐を感じている教師の姿が浮かび上がっており、ホッとした安堵感を感じます。
 多くの調査が示すように、教師の多忙化を招いている主要因は部活動の影響が大きく、その指導体制や運営等の思い切った改善が不可欠でしょう。行政は児童・生徒・教師(学校)・保護者の共通認識を調整するとともに、現場の教師の声をもっと真摯に受け止めながら、一日も早く適切なガイドラインを策定する必要に迫られているようです。