名古屋市立弥富小学校(名古屋地区会青年部長) 服部兼人
初等教育教員養成課程 理科専修(平成23年卒業)
「愛知教育大学に望むこと」
私が愛知教育大学に望むことは、学校現場で活躍できる実践力、特に粘り強さを付けさせることです。毎年、多くの学生が大学を卒業して、新たに名古屋市の教員として働き始めます。私が勤める学校にも、大学を卒業して間もない多くの若手の先生がいます。若手の先生たちは、学校の仕事を覚えたり事務処理をしたりと忙しく、次の日の授業の準備の時間を十分に取れないのが現状です。そんな中でも学級担任として教壇に立ち、子どもたちの前では元気に笑顔で過ごしています。若手の先生たちは遅くまで職場に残りながらも、粘り強く取り組んでいます。
教育現場は、勉強を教えるだけでなく、様々な種類の仕事があります。また、大学を卒業して現場に出ると、教員としてすぐに子どもたちの前に立つことが多いと思います。私は、そんな状況でも日々元気に笑顔で過ごせるような、粘り強さを大学で身に付けておくことが必要だと考えます。愛知教育大学に入学する学生は、子どもたちへの愛情や情熱をもち、教職に就きたいという志を強くもっていると思います。そんな若者たちが、将来教員として子どもたちの前に立って、元気に笑顔で過ごせるような粘り強さを身に付けられるよう、ご指導をお願いしたいと思います。今後も、教育現場で活躍できる教員を一人でも多く輩出していただけることを大学には期待をしております。他大学からも多くの教員輩出が増える中、愛教大卒の質の高さを見せつけてほしいです。
豊田市立駒場小学校(三河地区会豊田支部長) 川瀬智一
史学教室(昭和61年卒業)
「新しい学校の価値を生み出していく活動の推進を」
大学創基150年おめでとうございます。豊田支部の活動も、歴史に刻まれるような1年にしたいと思っています。
3年続いたコロナ禍の社会は、ようやく落ち着き始めました。今春からはマスク着用が原則不要となり、学校では児童生徒の笑顔が見られ、元気なあいさつや歌声が聞こえてくるようになりました。本当に喜ばしい限りです。
しかしながら、この3年で学校の様相は大きく変わりました。資質・能力に着目した教育への変革、働き方改革、部活動改革、さらにはICTを活用した学習が加速的に進みました。
新しい学校の価値を生み出すことが求められている今、愛知の教育に責任をもつ愛教同は、その力を大いに発揮していきたいと考えます。すぐに努めたいことは、コロナ禍以前から維持・発展させてきた組織強化と力量向上への活動です。『親和共励』の精神を深め、責任ある教育の実践と母校の発展、各市町の教育の振興に尽くすべく、懇親会・各種研修会を再開しようではありませんか。また、教育実習をはじめ、「学校体験活動」の学生の活躍を大いに支援していきましょう。
大学・同窓会各支部ともに、例年以上に活動を「見せる化」して切磋琢磨し、愛知の教育を大いに推進していきたいと考えます。
あま市立甚目寺西小学校(尾張地区会女性部顧問) 横井三千代
史学教室(昭和61年卒業)
「よき伝統をつなげて」
久しぶりに大学を訪れ、懐かしく思うと同時に、整備されたよりよい環境の中で後輩が育っていることをうれしく感じました。
大学卒業後、これまで教員生活を続けることができたのは、周りの先生方の多くのサポートのおかげだと感謝しています。特に、同窓の先輩方から教えていただいたことは、自分の中で大きな糧となっています。高い志と大きな愛情をもち、子どもたちの成長を支えてこられた多くの先輩方。先輩から教えていただいたよき伝統を、私たちも後輩につなげていきたいと思っています。
愛知教育大学では、1年時から学校体験活動を行い、教育実習だけではなく、4年間で学校現場をより多く体験できるようになりました。本校にも、毎年のように学生が来てくれます。この体験の機会に、子どもたちのよりよい成長を願って一生懸命に取り組んでいる教職員や、日々の指導の中でぐんぐん伸びていく子どもたちと直接ふれあうことを通して、教職の素晴らしさを体感してもらえればと思っています。
これからの子どもたちは、変化の激しい社会の中を生き抜き、多様な価値観の中で多様な人々と共に、新たな未来を創造していく力が、より必要となってきます。そんな子どもたちを共に育もうという強い志をもった後輩たちが、愛知教育大学という学びの場で育っていくことを心より願っています。
愛知県立三好特別支援学校 畑中丈彦
特殊教育教室(平成2年卒業)
「強みを生かしたつながりを」
私の勤める特別支援学校には、幼稚園、小学校、中学校、高等学校等の要請に応じて、障害のある幼児、児童又は生徒の教育に関する助言や援助を行うように努める役割(センター的機能)が、学校教育法において規定されています。近年、小中学校や高等学校で学ぶ障害のある児童生徒の数がますます増えており、令和4年12月に公表された「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」では、「学習面又は行動面で著しい困難を示す」とされた児童生徒の割合は小中学校で推定値8.8%、高等学校で推定値2.2%でした。このような状況の中、小中学校や高等学校の先生の中には特別な支援を必要とする児童生徒の指導や支援に困っている方もいらっしゃるのではないかと推察しています。
本学同窓会の強みは、同窓生が県内全域の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校に教員として勤務していることだと思います。現在の同窓会は、市町村立や県立、尾張、三河、名古屋といった設置者や地域のまとまりごとに運営されています。一方で、小中学校や高等学校、特別支援学校の教育課程や学びの場の連続性(つながり)が大切とされる現在の状況を考えると、この同窓会の強みを生かし、設置者や地域を越えた研修などを行っていくこともできるのではないかと期待しています。できるところからつながっていきませんか。
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