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令和8年度 愛知教育大学同窓会総会での会員の発言

同窓会広報

第52号
本年度、総会終了後、当日参加された会員から本学同窓会に望む声を自由に発言していただく時間を設けました。発言要旨を掲載させていただきます。
令和8年度同窓会会長の挨拶
前会長挨拶
母校だより
進路状況
令和8年度愛知教育大学同窓会総会・懇親会
令和8年度愛知教育大学同窓会総会での会員の発言
愛知教育大学同窓会会則・寄附金等受入規約
個人情報保護方針
役員・支部長
事業報告
事業計画
決算
予算
実施事業の概要報告
地区・支部だより
会員の声
清須市立清洲小学校 山本由佳
音楽科(平成元年卒業)

山本由佳 写真 「教職の魅力を 未来へ届けるために」
 私は教職に就いて38年目を迎えます。教員を志したきっかけは、中学生の頃に出会った養護教諭の先生でした。学級になじめない友人たちとともに保健室を訪れ、温かく話を聞いていただいた経験が、教職への憧れに繋がりました。教員として歩む中で、教員の何よりの魅力は「人との出会い」だと感じました。子どもたちと過ごす中で、その成長する姿に何度も感動をもらいました。国語教材「ちいちゃんのかげおくり」の学習で、子どもたちと運動場で実際にかげおくりを行い、成功した瞬間の歓声は今でも忘れられません。また、かつて担任した子どもが今では保護者となって、学校地域ボランティアや学校運営協議会委員として学校を支えている姿を見かけることもあり、人と人とのつながりの尊さを実感しています。
 一方で、現在の教育現場は、人口減少や子どもの多様化、ICT・AIの急速な進展などにより、大きな変化の中にあります。しかし、どれほど時代が変わっても、学校は子どもたちが仲間と関わりながら自らの可能性を見いだし、未来を切り拓く力を育む場であり続けると考えています。そして教職は、子どもや保護者等との信頼関係の中で成り立つ、人の成長に寄り添うことのできる魅力あふれる仕事です。
 愛知教育大学では、キャリア支援センターを中心に充実した支援体制が整えられており、毎年多くの学生が教員として社会へ羽ばたいています。今後も、学生一人一人のキャリア形成や就職支援のさらなる充実を図っていただきたいと思います。また、教員を志す学生がさらに増えることを期待するとともに、同窓会もその一翼を担いながら、未来を担う後輩たちの成長を支えていくことを願っています。

名古屋市立緑小学校 原田敏宏
特別支援学校教員養成課程 肢体不自由専攻(平成26年卒業)

原田敏宏 写真 「同窓会の仲間と共に成長を」
 私が愛知教育大学に望むことは、大きく二点あります。
 第一は、「社会人としての教養の育成」です。現場で新規採用教員を迎える中で、授業力や専門知識に加え、挨拶や言葉遣い、報告・連絡・相談といった基本的な教養の重要性を強く実感してきました。実際に、これらが身に付いている教員は同僚や保護者との信頼関係を築きやすく、結果として学級経営の安定にもつながっています。一方で、些細な言動が誤解を招き、連携に支障を来す場面も見てきました。こうした経験から、社会人としての基本的な教養は、教育活動の質を支える土台であると感じています。大学段階からビジネスマナーや対人関係力を意識的に身に付ける機会を設けることで、より実践的な力を備えた教員の育成につながると考えます。
 第二は、「コミュニティの拡充」です。若手教員と関わる中で、悩みや課題を共有し合える仲間の存在が、成長を大きく支えることを実感しています。近年は生成AIの発達により、個別に業務を進める機会も増えていますが、教育現場では多様な視点が不可欠であり、他者との協働が欠かせません。大学が地域ごとの採用者同士の交流機会や現役教員との交流の場を企画することで、学生時代から横のつながりを深めることができます。その結果、現場に出てからも支え合える関係の構築や実践的な学びの獲得や不安の軽減にもつながることが期待されます。
 これら二点は、教員として長く成長し続けるための重要な基盤であり、大学において一層の充実が図られることを強く期待しております。

高浜市立高浜中学校 鈴木 剛
社会科哲学教室(平成3年卒業)

鈴木 剛 写真 「進むべき道を見つけた!」
 「教師になりたい」という思いはさほどなく、ただ、自宅から通いやすいという理由で選んだ愛知教育大学。ただ、この選択をしたことで、その後の私の人生を変える志を同じくする仲間との出会いがありました。さらに教育実習を経験し、子どもたちと触れ合い、授業実践に取り組む中で、教育の奥深さと広がりを肌で感じるようになりました。そして、今があります。夢を語り合い、議論を交わした仲間たちは、今も教育現場で奮闘しています。距離は離れていても、同じ空の下で子どもたちと向き合っている同志がいる。励まし合い、刺激を与え合える存在がいることは、私にとって何よりの財産であり、心の支えです。
 若気の至りで、子どもたちと共に無謀とも思える取組もしました。元旦に学校へ集合してみんなで初日の出を見たり、夜、学校に集合し、流星群を見たり…。今思えば、その時間は、子どもたちと真正面から向き合い、本当の意味での信頼関係を築くことを知るための、かけがえのない時間だったと思います。そして、そんな私を温かく見守り、許容してくれた職場の上司や同僚、保護者の皆さんには、感謝の言葉しかありません。あの頃の失敗や成功体験のすべてが、今の私の教育観の礎となっています。
 そして現在、校長として学校づくりを担う中で、「子どもと教職員が共に高め合い、育っていく学校」を目指しています。教育は、学校の中だけで完結するものではありません。子どもを中心としつつ、教職員、保護者、そして地域の人々がつながり合い、手を取り合って未来を共につくっていく営みです。人との出会いとつながりの中で、子どもたちも大人も磨かれていく。そんな機会を創出することこそが、私の役割だと信じています。私も多くの方々から温もりや励ましをいただき、今の私があります。その感謝を胸に、今度は私がまわりの人を助け、支え、「仏様の指」のようにそっと導ける存在として歩んでいきたいと思います。

愛知県立昭和高等学校(県立学校部) 山口哲也
外国語教室(平成2年卒業)

山口哲也 写真 「同窓会と学生との絆を深める」
 県立高等学校では、様々な要因から募集定員に満たない状況が続き、各学校がそれぞれに魅力ある学校づくりを求められています。さらに社会や時代の要望も踏まえつつ、多様な生徒たちの学びを実現していく必要があります。校種を含めた学校間の垣根を越えて、同じ目的をもち学びあった私たち同窓生が連携して、愛知の教育をリードしていくことを目指していきたいと思います。
 現在の勤務校は今年で創立85年となり、愛知教育大学と同様に同窓会があります。勤務校で定期的に開かれる同窓会にて一緒に話し合う中で気づかされるのは、同窓会が卒業した同窓生のためばかりでなく、現在の母校の現状を確認しつつ、在校生に向けた助言や支援を考える場としての役割を担っていることです。愛知教育大学同窓会も、幅広い年齢の同窓生が母校である大学に集まり、私たち同窓生が学生たちとの出会いや繋がりを確認する場を増やしていき、先輩と後輩として関りを深めていく中で、同窓会の存在を身近に感じてもらえる機会がさらに増えたらよいと思います。
 私が赴任した初任校には、愛知教育大学同窓生の米津勇美先生が勤務されており、教育者として基本的なことを教えていただき、大変心強かったことを覚えています。同窓会が学生たちにとって卒業前から身近な存在となり、もし卒業後に同窓生と同じ職場で再び会えたなら、同窓会は一層頼れる存在となると考えます。

高浜市行財政改革グループ 榊原雅彦
総合科学課程 総合理学コース 数理科学選修(平成11年卒業)

榊原雅彦 写真 「まちの未来を創っていくために」
 私が在学中に選修した総合理学コースは、プログラミングなどを学ぶ環境であり、多くの卒業生がシステムエンジニアとして社会で活躍しています。
 そのような中、ご縁をいただき、私は地元高浜市の職員となりました。以来、公務員生活26年のうち半分にあたる13年を、地域協働の分野に携わってまいりました。
 地域の現場で多くの方々と関わる中で、今も強く心に残っている光景があります。
 それは地域の行事において、多くの来賓が紹介される中、ひときわ大きな歓声を受ける存在が、校長先生や学校の先生方であったことです。
 子どもたちのまなざしの先にいる先生方は、子どもたちの深い信頼と憧れを集める特別な存在であることを実感した瞬間でした。
 未来の社会を創るのは、今を生きる子どもたちです。
 そして、その成長のそばに寄り添い、導き続ける先生という仕事の重みと尊さを、地域の現場から改めて感じています。
 だからこそ私は、先生方が安心して教育に専念できる環境を整えることこそが、行政に携わる者としての責務であると考えています。直接教壇に立つことはなくとも、教育を支える一員として、現場に寄り添い続けていきたいと思います。
 同窓会の一員として、これからも皆様とのつながりを大切にしながら、公務員部会の立場から現役学生への支援、そして教育現場を支える取組みに力を尽くしてまいります。
 引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

講堂で開催された総会(令和6年撮影)
講堂で開催された総会(令和6年撮影)