会員の声

ふるさと大口を愛し
ふるさと大口を語れる子どもに
「出会い」そして
「仲間」を大切に
鈴 木 洋 子
国語教室
(昭和60年卒業)
大口町立大口西小学校

 昭和51年創立の大口西小学校は、急激に住宅地として開発が進んだ地域にある。親子2代で大口西小学校に通っている子どもは少なく、転出入の多い学校である。そのためか、「ふるさと大口」という思いをもつ子どもが少ない。子どもたちが地域の方たちから大口について学んだり、学んだことを保護者や地域の方たちに発信したりする活動を通して、「ふるさと大口を愛し、ふるさと大口について語れる子ども」を育てたいと考えた。
 総合的な学習の時間に、町の名人から学ぶ活動や、地域の方たちと一緒に作ったビオトープを生かした活動を通して、少しずつではあるがこの地をふるさとと思える子どもが育ってきた。子どもたちが里山のホタルを復活させたいと願い、昨年から育ててきたホタルが見事にビオトープで飛んだ。地域のお年寄りからも、昔を懐かしむ声が寄せられた。今後も、地域についての学びを重ね、胸を張ってふるさとを語れる子どもを育てていきたい。
本 田 浩 之
初等教育教員養成課程
生活・スポーツ(体育)
(平成20年卒業)
一宮市立北部中学校

 私は昨年度、新任から9年間過ごしてきた小学校から中学校へ転勤となり、10年目にして初めて、中学校で勤務することになった。
 慣れない中学校での授業や校務分掌。そして、自分のクラスの子どもたちとほぼ1日中、一緒に教室で過ごしていた小学校での生活に比べて、クラスの生徒とかかわる時間が非常に少ない中学校での生活に、生徒との関係づくり、生徒指導などの面で、うまくいかないことが多くあった。
 そんな時、自分の支えとなったのが、今までに出会った仲間である。先輩、後輩、そして学校の内外を問わず、様々な面でのアドバイスや、温かい励ましの言葉をいただいた。それらを実践していく中で、うまくいってもいかなくても、自分の中で成長を感じることができた。同じ志をもった仲間とのつながりは、自分自身、そして子どもたちの成長にも大きな影響を与えると改めて実感した。
 これからも「出会い」そして「仲間」を大切にし、子どもたちにかかわっていきたい。

「楽しい」を伝える 先生という職業
片 山   歩
中等教育教員養成課程
保健体育選修
(平成25年卒業)
大府市北山小学校

 私は学生時代から体育が好きだった。反対に苦手な教科があった。歴史である。なんとなく今まで過ごしてきてしまったが、幸か不幸か今年度6年生の担任になった。
 「どうせやるなら」と覚悟を決め、気合を入れ毎時間の授業ノート作りを努力目標とした。これが意外と面白かった。縄文時代から人類はどのように文明を手に入れていったのか、天皇、貴族、武士の時代と移り変わる中、人々は何を考えていたのか…そうやって、新たな知識を得たり、歴史の重みを発見したりする喜びは、学生時代に体育を楽しいと感じた気持ちと同じであった。続けるのは楽ではないが、自分が歴史を楽しめているのが嬉しく、早く子どもに話したいと思うことも増えていった。
 「歴史が苦手」かつての自分と同じ子が学級にもいる。今私自身の感じている楽しさを子どもたちに伝えることはやはり難しく、自分の未熟さを感じる。発見や学びを目の前のこの子たちに還元できるよう成長していきたい。
澤 田 義 宗
職業指導教室
(昭和56年卒業)
名古屋市立原小学校

 「校長先生は、どうして先生になったの?」との問い掛けに遠い昔を思い出します。小学校高学年の時の担任の先生は、どんなときでも一生懸命。いつも熱い思いをもちながら、子どもたちと一緒に活動していました。そんな恩師にあこがれ、先生の道を選びました。
 先生という職業は、子どもの一生を決めてしまう大事な仕事だと思います。がんばろうとする気持ち、物事に取り組む姿勢、子どもに掛ける言葉など、すべてが子どもを育てています。また、すぐに成果を知ることができない仕事でもあります。だからこそ、目の前の子どもたちと真正面から真剣に向き合っていかねばなりません。
 これまでの自分を振り返ってみると、恩師のように、子どもたちの助けとなる働きはできていたでしょうか。先生という職業、子どもたちのために一生懸命努力をしてきました。「この道を選んだことに間違いはなかった。こんなにすばらしい職業は他にない。」と思っています。

稲穂の輝き 好きになること
武 田 彩 乃
小学校教員養成課程
心理学教室
(平成8年卒業)
名古屋市立福春小学校

 私にとって故郷の美しさは、秋に広がる田んぼの稲穂が風に揺れる様である。金色の穂が、輝きながらうねる田が、どこまでも続く。大学への通学途中に「ここにも同じ風景がある」と安心したのを覚えている。
 福春小では、米作り体験で田植えや稲刈りを行っている。子どもが刈り取った稲を手作業で脱穀・籾すりして「お米になった。」と歓声を挙げる。地域の方に教えてもらって、青田を使ったしめ縄づくりを体験し、人々の豊穣への願いを感じ取る。その様子を見守りながら、多くの方の支えで体験活動が成り立つことに感謝している。
 このような体験を伴った食育によって、文化や風習、歴史などに子どもたちが興味をもって取り組むことができる。そして学んだことが、心身共に健康で過ごす上で礎となっていくと思う。
 私は、米作りをした子らが、将来、炊き立てのご飯を食べるときに、何かを感じてくれるとうれしい。そして、稲穂の美しさが原風景となったら尚うれしいと思う。
陸 浦 毅 樹
初等教育教員養成課程
理科選修
(平成28年卒業)
名古屋市立明倫小学校

 「好きこそものの上手なれ」私の好きな言葉である。私は子どもが大好きで、子どもとふれあえる学校が好きだから教師になった。
 「先生。一緒にドッジボールをやろうよ!」と、休み時間になるといつも決まった子どもが誘ってくる。毎日ドッジボールを行っていると、どんどん投げる球も速くなってきた。上手になると同時にその子どもが友達を誘い、子ども同士で練習する姿も見られるようになった。子どもは、その動きや技、こつをつかむと上手になり、そこから無限の力が広がっていくと感じた。
 「先生、私、算数が嫌い。」「野球部でうまく投げられない。」などと前向きでない声が聞こえる時がある。そんな時、私はまず『好きにすること』を考えて子どもと一緒に取り組んでいる。
 私自身も、時々忙しさに負けて、嫌になるときもある。そんな時こそ『より好きになり、上手になろう』と心に言い聞かせている。

自然の中で 観音様の心を
片 桐 紳一郎
小学校教員養成課程
数学教室
(昭和57年卒業)
設楽町立名倉小学校

 北設楽郡は昔から自然が豊かな地域である。私が子どものころは、春になるとタラの芽、コシアブラ、ふきのとう、ゼンマイ、こごみ、ワラビ、ふき、イタドリ、つくしなど、山菜採りによく行った。沢を歩いて行けば沢山の木イチゴがあり、かぶっていた帽子からあふれるくらい採って、近所の仲間と食べていた。
 春といえば、山菜以外にも春の七草がある。今はパックに入って店頭に並んでいるが、せっかくの自然豊かな田舎暮らし、自分たちで見つけて食べてみたいものである。
 本校では、自然に造詣が深い方に講師をお願いし、校区内にある湿地に出向き、四季折々の変化を肌で感じている。また、鳥の姿がよく見られる春と冬の二回、学校周辺で探鳥会を行っている。さらに卒業生は、きららの森でブナの木を植林し、そこで、かえでシロップをなめさせてもらっている。
 自然の中で生まれ育つ子どもたち。恵まれた大自然をもっともっと肌で感じ満喫してほしいと思う。
早 川 英美子
小学校教員養成課程
数学教室
(平成9年卒業)
安城市立桜井小学校

 自分は、「親ばか」ならぬ「担任ばか」だとよく思う。教え子たちが大好きなのだが、その分、自分の思いをぶつけすぎてしまうのだ。若いころは、それでもいいと思っていた。でも、今は、それが子どもたちのためになっていればいいが、自分の思いだけが暴走してしまうと、子どもには迷惑をかけてしまうことに気付き反省もする。
 相田みつを美術館を訪れたときに「観音様の心を」という詩に出会った。その一節に「母親は子供の気持ちになりきるから/子供の訴えがよくわかる/母親は子供の声を/ただ耳で聞いているのではない/子供の声を/全身で観ているのだ/母親は子供の声を観るから/子供の観音さまだ」とある。これをはじめて読んだとき、はっとしたことを今でもおぼえている。教員としてそれなりに経験を重ねてきた今こそ、もう一度「観音様の心」を思い出し、子どもの声を観れるようになりたい。

子どもたちの輝く
未来のために
「通級による指導」を
価値ある学びの場に
大 寺 佳 祐
初等教育教員養成課程
数学選修
(平成26年卒業)
豊田市立前山小学校

 昨年度の4月に長女が生まれ、家族が一人増えたので、引っ越しをすることにした。荷物を整理していると、大学生の頃に使っていたノートやレジュメが出てきた。「教師になりたい」という一心でまとめていたものだ。あの頃の目標は「教師になること」だったかもしれないが、今では目の前の子どもたちと向き合い、子どもたちと一緒に成長することが目標となっている。ノートやレジュメを見て、教師を目指して奮闘していたあの頃を思い出すことができた。
 教員生活も4年目。後輩が次から次へと入ってくる。未熟者ながらも、先輩としてアドバイスをする場面も増えてきた。学校全体の仕事や、学校外の仕事まで任されるようになり、より教員としての視野も広がった。様々なことを経験させていただいているおかげで、教員としての成長を実感している。
 子どもたちの輝く未来のためにも、初心を忘れず、これからも積極的に学んでいきたいと思う。
黒 太 宣 彦
数学教室
(平成6年卒業)
愛知県立高浜高等学校

 学校教育法施行規則が一部改正され、平成三十年度から通級による指導が高等学校でも実施できるようになりました。通級による指導とは、障害の程度がそれほど重度ではなく、普段は通常学級で授業を受けるが、障害による学習上または生活上の困難を改善・克服するために必要な個別支援を別の教室や施設で受けるような教育制度です。高浜高校では、平成二十九年度よりモデル事業研究として通級による指導が始まりました。
 相手の目を見て話せない、授業に集中できない、成績が振るわないなど、ネガティブな情報が多かったアスペルガー症候群の生徒は、通級による指導で発声トレーニングや簡単な作業などに愚直に取り組むうちに、昨年度の実情を知っている先生方の評価を一変させました。進路指導部の強力なバックアップもあり、地域で評判の企業へ就職していきました。
 今後も、生徒自身が自らのよさに磨きを掛け、困難を改善・克服するための学びの場となるよう、精一杯取り組んでいきます。

教師を目指す
若者の充実・発展の為に
人生いろいろ
進路もいろいろ
菅 沼 敬 介
(平成18年
環境教育課程卒業)
(平成21年
学校教育専攻生活科
教育領域修了)
福岡教育大学

 私は愛知教育大学大学院を修了後、大学院時代の教育実践的な学びを生かし、愛知県の教員を8年間務めさせて頂きました。小・中学校で普通学級の担任をしながら、特別支援教育や不登校、家庭に処々の事情を抱えた児童生徒の対応等、様々な経験をさせて頂きました。児童生徒と共に問題や困難を乗り越えたことは、他に変えることのできない貴重な経験でした。現在は、そんな学校現場での経験を活かし、大学教員として教員養成に携わらせて頂いております。生活科や総合的な学習の時間の教科教育や指導法を担当しておりますが、それらの教科の特質である横断性・総合性を踏まえ、教職を志す若者に教師という仕事の魅力や楽しさ、責任感ややりがい、児童生徒そして自分自身と向き合い誇りをもって務めることのできる教員の養成を目指し、励まさせて頂いております。多様化し変化する社会状況の中で、考え行動し務め上げることのできる教員の養成を今後も目指します。
横 尾 愛 理
初等教育教員養成課程
保健体育選修
(平成28年卒業)
豊明市役所

 教員になることだけが教育大学の進路ではありません。私は保健体育科を卒業してから、教員になるのではなく「なぜ子どもたちはボール競技が苦手なのか」についてもっと学びたく、筑波大学大学院の体育学専攻に進学しました。ここでは、「ボールが捕れる人と捕れない人はどこが違う?」や「幼児の新しいボール投捕球テストの開発」などを研究してきました。最近の子どもは運動能力が低下しているなんてよく言われますが、上位の子どもの能力はさほど変わっていません。下位の子たちが低下している二極化が問題なのです。そこで私は先生になるのではなくスポーツをできる環境を整えたいと思いました。この4月から豊明市の生涯学習課で働いており、福祉体育館や体育施設の担当をしています。小さい子どもからお年寄りまで、市民の皆さんがスポーツを楽しめる場や教室作りに教員側からの目線と公務員側からの目線の両方からアプローチしています。