会員の声

常に学び続ける姿勢を大切に 初心を忘れずに
永 井 典 子
家政学教室
(昭和54年卒業)
常滑市立南陵中学校

 本校では、若手教員と中学校勤務が初めてという教員が増えました。このような現状を受けて、3年前よりNTK(南陵中学校教師力アップ研修)というミニ現職教育を計画し実施しています。講師は外部に依頼したり、校内の中堅教員が務めたりしています。研修内容によっては、全員参加のものと自主参加のものがあり、授業研究を含めて毎年20回以上実施しています。教員の参加率もよく、熱心に研修に取り組んでいます。
 年度末の反省に、「身近な題材が多く、ためになった」「これからも研修に参加したい」「OJTという形で、多くの教員が関わり助言している環境がよい」などと書かれており、よい研修の機会であることを物語っています。
 教育の課題が山積している現在、生徒の健やかな成長を目指し、心も体も健康で、常に自分を高めるための努力をする教員であってほしいと願っています。
 常に学び続ける姿勢を大切に。
岡 ア 正 和
初等教育教員養成課程
社会科哲学教室
(平成8年卒業)
稲沢市立小正小学校

 「ありがとうございました!」
 卒業証書を握り、涙と笑顔が入り交じった子どもたちの元気の良い声が教室に響き渡った。
 昨年度、5年ぶりに学級担任を務めた。1学期始業式後の教室で、チャイムが鳴り終わって着席している子を思い切り褒めた。立ち歩いていた子が慌てて着席する。翌日も同様に褒めた。1週間が過ぎるころには、チャイムに反応して全員が着席するようになった。こうして始まった6年生との生活の中で、改めて「教師の役割」について振り返る日々であった。
 初任の頃、先輩から、教師の役目は「認め、褒め、励ます」ことだと教わった。久しぶりに実践し、時代は過ぎても不易なものはあると実感した。今、若手の先生に、役目を果たした先に子どもたちの笑顔が待っていることを伝えていきたい。そして、自分もこの経験を生かして、初心を忘れず、これからの教師生活を過ごしていきたい。

子どもたちの成長とともに
「臼田64(ろくよん)」に
想いを寄せて
木 下 愛 梨
初等教育教員養成課程
社会専修
(平成25年卒業)
あま市立美和小学校

 現任校に赴任して4年目を迎えた。元気いっぱいの1年生とともに過ごす毎日は、とても充実している。1年生の担任は2度目で、以前のことを思い出しながら、「こうしてみよう」と試行錯誤している。
 この1学期の間で、子どもたちはとても成長した。朝の準備がスムーズにできた、給食の準備が早くなった、授業の始まりが時間通りできるようになった。些細なことかもしれないが、一つ一つの成長が、とても嬉しく思う。一生懸命頑張る姿や、「先生、できたよ!」という、子どもたちの得意げな顔を見るたびに、自分のことのように喜びを感じるとともに、負けずに頑張らなければと思わされている。
 そして、一昨年1年生を担任した子どもたちは3年生となった。休み時間に遊びに来て手伝いをしてくれたり、1年生と遊んでくれたりし、関わる機会も多い。すっかりお兄さん、お姉さんになったなと感じ、こちらも成長がとても嬉しい。今の1年生は、これからどんな成長を見せてくれるのか、楽しみな気持ちにもなる。
 今後も、子どもたちの小さな成長も見逃さないようにしたい。また、子どもたちの成長を導いていくことができる教師でありたいと思う。
小 川 浩 二
生物学教室
(昭和54年卒業)
名古屋市立金城小学校

 1月末、日本の宇宙開発に大きな功績を残してきた大型パラボラアンテナ「臼田64」の引退が、報道された。
 長野県佐久市に建設されたのは、1984年であった。64m反射鏡をもつ勇姿は圧巻で、世界有数の規模であったと聞く。今年までに、実に30年以上に渡って、宇宙を旅する探査機に指令を送り、また探査機からの観測データを受信してきた。まさに、探査機を深い宇宙へ送り込むための一躍を担ってきたのである。
 「はやぶさ」「あかつき」などの探査機と、深宇宙航行するために通信してきたことは、広くは知られていない。「はやぶさ2」に代表される地球スイングバイは、このアンテナによって為し得る偉業である。
 聞くところによると、はやぶさ2が帰還する予定の2020年には、新しいアンテナで交信することになる。自らも退職の年度を迎え、今一度、日本の宇宙開発を下支えしてきた、この勇姿を目に焼き付けておきたい。

大学時代を原点に 教室はまちがうところだ
石 元 恵 未
国語教室
(平成13年卒業)
名古屋市立大宝小学校

 先日、16年ぶりに大学を訪れる機会があり、当時の自分に思いを馳せた。卒業論文の研究テーマは、「作文教育論―ありのまま書くとは―」。しかし、本当に納得のいく答えは見出せぬまま、卒業を迎えた。
 その答えを追い求め、私はずっと作文を中心に据えた教育を行ってきた。その間、子どもたちが真剣に自分の心と向き合って書き、成長する姿を見た。読み合う中で、子どもたちの心と心が結ばれ、笑顔がこぼれる瞬間に立ち合うことができた。
 卒業から16年。私は今、平成30年度全国小学校国語教育研究大会が行われる会場校に勤務している。培ってきた学びを土台とし、仲間の先生とともに、新たな課題に向かっていく過程は本当に幸せだと感じている。大学時代を原点に、粘り強く取り組む中で、見えてきた答えがある。だから今度は、その答えと新たな課題を胸に、全国へと発信できる授業をさらに追究していきたい。
蛭 川 孝 信
初等教育教員養成課程
理科選修 地学領域
(平成26年卒業)
名古屋市千代田橋小学校

 「教室はまちがうところだ」これは、蒔田晋治さんが書いた詩の一節だ。どんな意見でも安心して発言できるクラスにしたいという思いで、私は毎年、クラスの合言葉として、この詩を掲示している。
 私は今年、去年からの持ち上がりで、6年生の担任となり、初めての卒業生を送り出すこととなった。
 5年生の初めは、いつも同じ子だけが発言し、他の子はただ聞いているだけだった。そんな時に、この詩を紹介した。「間違えることは恥ずかしいことではない。」と日々伝えて、5年生の終わりには、たくさんの子が発言できるようになった。
 6年生となった彼らにとって、運動会や作品展などの学校行事だけでなく、委員会活動や日々の授業一つ一つも最後となる。間違えることを恐れず、色々なことに挑戦し、最高の1年間だったと子どもたちが笑顔で卒業できるように今後も精一杯支援していきたい。

「まつり」のもつ教育的価値 チームの一人として
原 田 隆 行
国語科東洋学教室
(昭和55年卒業)
新城市立鳳来中学校

 今年5月、第47回「子どもまつり」が開催され、約500人の来場者で賑わったと大学HPにある。
 大学1年の時、国語科有志で、「子どもまつり」に参加した。大学近くで頂いた竹で竹馬を作り、大勢の子ども達に喜ばれた。この感動が教職への思いを一層強めた。今振り返れば、子ども達の為に手間暇を惜しまず準備をし、子ども達との交流を通して、充実感や奉仕精神を体験的に学べる教育的な場であった。それが継続している。
 本校には新城市の教育理念、共育を具現化する「共育まつり」がある。6月の第2土曜日、学級毎の企画で、地域の園児からお年寄りまで、幅広い参加者に楽しんでもらう行事である。本校生徒239人の倍を超える500人近くの参加者があり、皆に喜ばれ、準備と運営に頑張った生徒達は大きな充足感に満たされた。
 大学生の夢の実現、中学生の自己有用感の獲得、「まつり」の語は、高揚感が支える教育的価値を内包している。
安 田 綾 野
養護教諭養成課程
養護教育教室
(平成13年卒業)
知立市立八ツ田小学校

 大学時代を振り返ると、陸上競技部に所属していた私は部活中心の生活を送っていたように思う。きつい練習に加え、部員同士の気持ちのすれ違いに悩んだり、記録が伸び悩み壁にぶつかったりしていた。そんな中、宝物のような充実した時間を過ごし、諦めずに全うできたのは、何より先輩、同輩、後輩がいてくれたからだと切に感じる。共に支え合った仲間たちに会えば、今でも学生時代にタイムスリップしたように楽しい時が蘇る。あの頃私は、養護教諭になる夢を抱き、人間関係に悩んだり壁にぶつかったりしている子どもたちに、仲間と共に頑張りぬいた後にあるこの達成感や喜びを伝えたいと思っていた。
 そして今、養護教諭となり16年目を迎える。自分の無力さを痛感し自信を失うことも多々ある。今でもそんな時は支えてくださる先輩、同僚がいるからこそ乗り越え、成長できたと感じている。そんな環境に感謝しながら、子どもたちに寄り添い、子どもたちが発する小さなサインにも気付いていけるような養護教諭でありたい。そして、これからもチーム八ツ田小の一員として子どもたちのために精進していきたいと思う。

緑豊かな俳句の学校で
感性を磨く
高特人事交流を終えて
新鶴田 道 也
教育学研究科
理科教育専攻
(平成25年修了)
幸田町立南部中学校

 南中坂を登っていくと、車のエンジン音が徐々に遠ざかり、豊かな緑に包まれた本校の校舎が見えてくる。緑豊かな校内では、サクラやキンモクセイなどの四季を感じさせる植物や、小鳥や虫などの生き物を目にすることができる。そんな自然豊かな本校では、創立より生徒たちの感性を磨くために、俳句作りの活動を大切にしてきた。校舎内に一歩足を踏み入れると、廊下や階段の踊り場など、いたるところに生徒たちが詠んだ俳句が掲示されている。自分の感性を大切にし、生き生きと表現できる俳句は、本校の生徒にとって身近なものとなっている。
 大学在学中、理科教育学の講義で「感性を育てていくことは、教育活動全般で目指すことである」と学んだ。本校の生徒たちを見ていると、俳句作りだけでなく、授業や部活動、家庭や地域との交流など、様々な教育活動を通して感性は育っていくように感じる。感性豊かな生徒を育てるために、自分自身も共に感性を磨き続ける教師でありたい。
荻 巣 伸 洋
理科地学教室
(平成13年卒業)
愛知県立小坂井高等学校

 私が高校と特別支援学校との教員人事交流に応募したきっかけは、10年経験者研修での特別支援教育の講義だった。その当時、口頭での指示が通らない、急な変更に対応できない、パニックになるなど、普通の指導ではうまくいかない“困った生徒”の対応に私は悩んでいた。その講義は目から鱗が落ちる内容ばかりであり、「発達障害」もその時に知った。そのような生徒に対する指導や支援の専門性を高め、教師として幅広い指導法が必要と感じていた時、高特人事交流が始まり、特別支援学校の高等部で2年間、勉強させてもらう機会を得た。障害特性から起こる様々な言動や、高校とは全く異なる教育界のため、日々いろいろな出来事があり戸惑うことばかりであったが、非常に多くのことを学ぶことができた。今まで“困った生徒”だと思っていた生徒は、実は“困っている生徒”であることにも気づくことができた。この貴重な経験から得たことを、生徒だけでなく、多くの先生方にも伝え、高等学校での特別支援教育の充実に尽力できるよう、これからも精進していきたい。

愛教大での先生方との
出会いが心の支えに
一歩先の教材作り
白 井 克 尚
史学教室
(平成11年卒業)
大学院社会科教育専修
(平成13年修了)
愛知東邦大学教育学部

 学生時代の私について思い出されることは、先生方にご迷惑をかけた思い出ばかりである。恩師である土屋武志先生には、毎日のように研究室で人生相談に乗っていただいた。県内での小中学校教員時代にも変わらぬご指導をいただけたことは感謝に堪えない。黒川知文先生には、西洋史ゼミでの卓球大会やカラオケ大会に誘っていただいた。主催者である先生がいつも優勝されるのだが、垣間見える規則正しい生活からは研究者としてのあり方を教えていただいた。真島聖子先生には、学部生時代より1学年後輩としてお声を掛けていただき、現在に至るまで貴重なアドバイスをいただいている。野田敦敬先生には、院生時代によく授業参観に連れて行っていただいた。ご馳走になった日本酒やラーメンの出世払いが未払いの件については、私自身の不徳の致す所である。学部生・院生時代に、素晴らしい先生方に恵まれたことにより、今の私がある。迷った時には、いつでも愛教大の先生方の存在が心の支えとなっている。
T.N.
中等教育教員養成課程
理科専攻
(平成22年卒業)
(株)文溪堂

 「子供の思考を見取るならここに理由を問う問題を入れたら?」「モンシロチョウの成虫の写真はこれにしよう。」そんなやり取りをしながら、私は編集者として小学校の理科テストを作っています。
 実は理科テスト、作るのに4年もかけています。これは4年毎の教科書改訂に合わせたもので、今はH32年の改訂に向けて動いています。
 初めの3年は教材研究の期間です。先生方のご意見を元に、今、学校現場が求めていることをリサーチし、企画を決めます。残り1年で原稿を書き、レイアウトを考え、写真やイラストを手配し、何度も校正して商品にします。
 大学の時は、学校教育の動きはゆっくりとしていると思っていましたが、実際は変化が速く、一歩先を見据えた教材作りは大変です。しかし、先生方の「使ってよかった!」、子供たちの「できた!!」の笑顔を胸に、これからも教育を支える確かな教材作りを続けていきたいです。
 因みに、小学校のアクティブ・ラーニングの入門書も今年作りました。是非、手に取ってみてください。