母校だより



第43号
子どもたちの教育を支えている
「国立教員養成大学」の存在
名誉会長  後 藤 ひとみ
会長あいさつ
母校だより
進路状況
施設紹介
活躍する本学の学生
平成29年度愛知教育大学同窓会総会・懇親会
平成29年度 愛知教育大学同窓会総会での会員の発言
愛知教育大学同窓会会則・寄附金等受入規約
個人情報保護方針
役員・支部長
事業報告
事業計画
決算
予算
実施事業の概要報告
地区・支部だより
会員の声
名誉会長 後藤ひとみ 写真 巷では教員の多忙化等が指摘され、国はチームによる学校づくりを提唱しています。教員養成大学としての歴史と実績(文部科学省最新データ:教員就職者数7年連続全国一位)を有する本学は新たな学部改組に着手し、今年4月には新設した教育支援専門職養成課程の133名を含めて学部・大学院に計1,119名が入学しました。
 この頃、「経済月報 MONTHLY REPORT 2017」(岡崎信用金庫発行)の4月号巻頭のtop opinionに本稿と同じタイトルの記述を掲載していただきました。経済界の方々に国立教員養成大学の存在について少しでも理解していただければと思って書いたものです。以下は抜粋です。「現在、我が国には777校の国公私立大学がある(平成28年度学校基本調査)。そのうちの86校(11.1%)が国立大学で、学部学生と大学院学生の定員を合わせて21.2%のシェアである。国立大学は平成16年度に法人化され、自律的な運営のもと、各大学の強みや特性を生かした運営が行われるようになった。【一部省略】本学の「ミッションの再定義」では、広域の拠点的役割を果たす教員養成大学としての機能を強化し、質的転換を図って、我が国の学校教員の質の向上に貢献することなどを掲げている。この具体化が大学の大きな使命であるため、平成27年12月に文部科学省から出された学校教育や教員養成にかかわる3つの中央教育審議会答申は、本学のような教員養成に特化した国立大学の追い風になるものと期待していた。ところが、昨年9月には「国立教員養成大学・学部、大学院、附属学校の改革に関する有識者会議」が設置され、国立大学改革の中でも教員養成分野に焦点化した改革方針がまとめられようとしている。この会議の設置背景には複数の要因があるが、戦後に見直された教員養成の一原則である「開放制」も無縁ではない。開放制によって、教員免許の取得を可能とする大学は年々増えており、多様な人材を輩出する一方で、教員養成を主目的にしていない学部で最低限のカリキュラムによって免許を取得し、教員になる人も増えている。ものづくりの前に、人育てが大切であることは誰もが認めるところと思うが、学校で行われる教育を確かなものとするには、教師の力量こそが問われる。この「古くて新しい」課題にどう取り組むかが国立教員養成大学の責務である。特に、本学は特別支援教育や外国人児童生徒の学習支援、科学・ものづくり教育等に重点を置いている。これらは愛知県の教育課題でもある。一層の実績をあげようと努めているが、法人化以降、国からの運営費交付金は減額されている。附属病院や産学連携事業等によって自己収入を得ることの出来ない教員養成大学には思い切った予算措置をしてほしいと切に願っている。」
  今年も「子どもたちの未来を拓く人になる」学生たちの学習環境を充実させるよう努めています。10月には図書館改修が完了し、年度内には構内にある合宿所がセミナーハウスに変貌します。同窓生の皆様におかれましては、本学への一層のご支援とご協力をお願い致します。


新役員の紹介

西淵茂男 写真 西淵茂男
理事(連携担当)
・副学長
  伊藤貴啓 写真 伊藤貴啓
副学長
(入試改革担当)
   





教育支援専門職養成課程 開設記念シンポジウム
─「チーム学校」を支える
高度専門職の育成を目指して─

学部改革・評価担当副学長   大 村   惠

質疑応答 近年、子どもを取り巻く環境は多様化・複雑化しており、教育現場では様々な課題が生じています。これらの課題に対応するために、教員のみならず、子どもの育ちや教育、生活環境に造詣の深い専門家と教員との連携が必要です。「チーム学校」とは教員の担っている役割をサポートする専門スタッフを導入し、学校全体で教育力の向上を目指す、という考え方です。本学は、「チームとしての学校」を支える、心理の専門家であるスクールカウンセラー、福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカー、行政面から教育環境づくりを担う教育行政職員・学校事務職員などを育成するため、 平成29年4月に教育支援専門職養成課程を開設しました。
 これを記念して、5月27日に本学講堂において、開設記念シンポジウムを開催しました。鞠子雄志氏(文部科学省初等中等教育企画課専門官)による基調講演「チームとしての学校の在り方について」および、藤原文雄氏(国立教育政策研究所 初等中等教育研究部統括研究官),西山久子氏(福岡教育大学教職実践講座教授),小林眞弓氏(名古屋市教育員会子ども応援室指導主事),風岡 治氏(豊橋市教育委員会教育政策課事務指導主事)の4氏をパネリストとして迎えてパネルディスカッション「教育支援専門職養成課程に期待する」を実施し、会場参加者との活発な質疑応答が行われました。参加した学生から「チームとしての学校を作るために、教員養成課程の学生と教育支援専門職養成課程の学生が交流することが大切だと思う」という発言があったように、大学の在学中から教員養成課程の学生と教育支援専門職養成課程の学生が交流しあって、次世代の学校づくりとは何かを学び、そのための力量を形成する大学を目指したいと思います。